山田洋次の本格時代劇、3部作のフィナーレ 『
武士の一分 』 のサイトを見てみると、主演であるはずのキムタクの写真がどこにもないことに激しく違和感を感じる。キャストのページを見ても、他の出演者の顔写真は掲載されているのに、キムタクだけは文鳥(!?)の絵に差し替えられている。
髷姿のキムタクを映画公開まで隠すことでの宣伝演出かと思ったが、Wikipedia によると、どーやら徹底した肖像権管理の厳しい J 事務所の方針だとか。You Tube など、著作権・肖像権などないに等しいか如く有様を見ると、自社の商品価値の管理に目を尖らせるのもわかる気もするが、出演した作品などに対して宣材を使わせないというのは、なんとケツの穴の小さい事務所だと、一映画ファンでしかないわたしですら訝しむのだった。
自社のキャラクター管理に対して、切れ者の弁護士を何十人と送り込むとまことしやかに囁かれる海の向こうのねずみの国と同様に、子どもたちに夢を売る一方で守銭奴が如く商売する姿を見るに、まさしくアイドル(偶像)の世界なんだな、となんだか心が寒くなるのです。