先週の月曜日。たまたまテレビのスイッチを付けてザッピングしていたところ、不景気そうにぶっちょ面した村上 龍が画面に映ったのでチャンネルを変える手を止めた。『
カンブリア宮殿 』 という番組だった。経済番組に特化したテレ東の深夜枠・・・22時からの 『 カンブリア宮殿 』 しかり、 『 ガイアの夜明け 』 しかり、それに続く 『 ワールドビジネスサテライト 』 といい、 『 スポーツ魂 』 の大橋未歩アナといい(違)、独自路線をいく番組スタイルは色がはっきりしていて好ましい。
その 『 カンブリア宮殿 』 、「最強軍団トヨタ 26万人の人づくり」 と題して、ゲストにトヨタ自動車 副会長 張 富士夫 をスタジオに迎えて、トヨタの生産現場に係わる人材育成のはなしを中心に放映された。
トヨタの看板方式だとかそーいった手法は数多あるビジネス書でも語られていることなので、さして目新しいものでもなかったが、実際の製造過程のあらゆる所作で試みられる 「 カイゼン 」 には唸ってしまう。
この無駄な動作を省くことで、レイコンマ何秒の効率化が図られるといった具合で、「正しいやり方は1つしかない それを覚えてもらう」 とこぼすトヨタマンの言葉には、ゾゾッと背筋に悪寒が走る。「部下が苦しむようなカイゼンはカイゼンではない」 と漏らすトヨタマンの言葉も印象的だった(ダレカサンニモミナラッテモライタイ)。あたかも画一的にオートメーション化された人間による手作業が、1mm のチリの隙もない TOYOTA の製品群に反映されているのも納得の仕事ぶりだった。