ビルマ(現ミャンマー)という国は、世界三大仏教遺跡の1つと言われるバガン遺跡を擁するものの、国土全体としては交通の不便性もあってか観光地的にはまだまだ地味な印象が拭えない。
一通りの観光も済ませると、日中暑いこともあって、遺跡に行ってお昼寝したり、クーラーの程良く効いたアイスクリーム屋でだらだらしたり、怠惰な毎日を過ごしていた。夜は夜で毎晩毎晩、マンダレーラムを飲んではビルマ人とあーでもないこーでもないと日が変わるまで語学の勉強に打ち込んだ?あんまり帰りが遅いので、宿のご主人が自転車に乗って迎えに来たことも2度3度・・・(外国人がちゃんと滞在しているかの見回りがあるとかないとか)。
いつもの飯屋で、テレビを見ながらネェヤンジャウ(魚の甘煮づけ)をおかずにご飯を食べていると、厚化粧のアイドルの存在が目に留まった。テレビ番組見たさに勝手に入って座って見ているご近所の人に尋ねると、ビルマの有名なアイドルとのこと。ビルマのアイドルは総じて厚化粧なので、特徴的な顔立ちの何人かを除けば、わたしには区別が付きにくかったのだが、男女それぞれの順位だてを考慮してのレクチャーをお願いしたら、あーでもないこーでもないと大騒ぎの夜になった。
男性 / 女性アイドル 人気ベスト6
1.ドゥエ / タァタァモゥ
2.ルモウ / カイデジン
3.バンジィーヤトゥン(左) / ナンダーライ
4.ルゥーミン / ソウミャーナンダ
5.ナイナイ / エイナージョージン
6.ヤンオン / メッタヌ
( Bagan 調べ / 1999年当時 )
後に(2003年5月)発売された 『 旅の指さし会話帳44 ミャンマー語 』 を見ると、それほどラインナップも変わっていなかったので、日本の芸能界のように目まぐるしいほどの入れ替わりはないのかもしれない。
その女性アイドルの中で、誰が好きか?という問いに、「 うーん・・・。 」 と腕を組んで考えたあげく、まだ日本人受けしそうな 「 カイデジン チャイテー。(カイデジンが好き) 」と言ったところ、ナブー(スケベ)呼ばわり・・・お前が聞いとんのじゃろがー!狭い町というか村を歩いていると向こうの方から、「ヘーイ!カイデジンー!」と声をかけられるのには正直まいった。その代わり、ビルマのアイドルネタはすぐに仲良くなれるきっかけ作りにちょうどいいことから、パスポートにもカイデジンのブロマイドを挟んだりしてイミグレーションなどでも大変重宝し、当時のわたしの持ちネタの1つになっていた(笑)