ICO スタッフが贈る最新作 『 ワンダと巨像 』 は、幼少時分にかすかに記憶に残る、仮面ライダーX &ライダー軍団総勢で挑むキングダーク戦を彷彿とさせる
糞ゲー、もといその圧倒的な世界観を堪能するゲームだった。
天からの 「 次はどこどこにいる巨像を倒せー。 」 のお告げにより、広大な大地を地平線の向こうまで愛馬アグロをパッカパッカと走らせて、ひたすら巨像を倒してただいまのところ5体撃破。己が欲望のために、ただそこにいるだけの、途轍もない巨大なだけの像によじ登っては脳天に剣を突き刺す行為は如何なものか?と非常に後ろ暗い気持ちにさせられるゲームなのだった。
愛する者の命を救うため神をも殺す行為は、その行き着く果ては、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったというエンディングを予想させるが・・・圧倒的なビジュアルに目を見張るものがあるだけに、単によじ登って巨像に剣を突き刺すだけの単調なアクションにいつまで放り出さずにゲームできるか甚だあやしい。