[ TOYOTA MARKII 2.5 grande G 57712km 1990.12.17-2005.10.23 ]
80年代?から90年代半ば?にかけて、所謂ハイソカー [ HIGH SOCIETY CAR (振り返ってみると気恥ずかしいネーミングだのー。)] ブーム全盛の時代だった。各社から出てくるクルマ出てくるクルマ、皆 4ドアハードトップ車ばかり。セダンのセの字ぐらいは極一部で存在したが、大排気量車~軽自動車までミニバンタイプのクルマが闊歩する現在のように、4ドアハードトップ車が街に溢れていた。
そんな中で、TOYOTA MARKII は、CROWN まではちょっと身分不相応かなー、しかし、COROLLA に乗る庶民的貧乏くささはちょっと・・・CORONA からは高級という匂いも感じられないし・・・と考える?父のような人にはまさしく打ってつけで、父だけでなく、あの時代の MARKII は歴代 MARKII の中でもバブル終焉に合わせてよく売れたと思う。ちょうど MITSUBISHI が出した DIAMANTE が3ナンバーどーこーで、3ナンバーそれ自体がステータスのように語られた時代だった。
前後のボンネット・トランクばかりが無駄に長く、肝心のキャビンが狭いという、それでいて、運転席に腰をかけると常に髪の毛が天井をかすめるというパッケージングもへったくれもない高級感。あの TOYOTA をしてこの時代、
CERES / MARINO *1 なんていうクルマも出していたんだから、あらためて時代というか、流行の潮流というのは恐ろしいなーと。価値観が一方にしか振れない市場っていうのもホントに摩訶不思議な国民性だなと思うわけです。
当時、初代 PRELUDE から乗り換えると、シュワーンと滑らかに静かに吹き上がる 1JZ-GE型エンジンに感動。絹のような・・・と、シルキーシックスと称されるBMWの6発とは、じゃあどんなんなんだ!?と思ったものです。静かな室内、快適装備の数々・・・もうこれ以上クルマになにが必要か?もうこれ以上の進歩はないのでは?と思ったものですが、現在のクルマはコンパクトクラスですら当たり前の装備になっていて、確実に進歩しているのですね。
出来うることならスクラップにされることなく、東南アジアの国々で第2の人生をおくってくれたらなーと願います。
*1・・・珍プレーで必ず放送される中日・宇野のフライのように、わたしの中で TOYOTA を語るとき、悪しき汚点?として真っ先に思い出されるクルマ。