20代後半によく聞いていたっけ、
NONA REEVES ( ノーナ・リーヴス ) 彼等の歌う、臆面もないストレートな、こっぱすかしいまでのバカ POPS に相当やられたなぁ。
メロディラインが、どこかで聞いたことのあるなにかだったり・・・そんなのはどーでもよかったのだ。音楽の歴史を紐解けば・・・過去にいったい幾千幾万の曲が世に出たと思っているんだ?自分にとって、気持ちいいかどうかだけが大事なのだ。
その気持ちよさというのが、言葉にならない感情や衝動、想いだとか・・・。それをエンターテイメントとして魅せてくれるかどーか。それをスクリーンの上に発見することもあるだろうし、小説の行間から立体となって沸き立つように見ることもある。アルバム 『 Friday Night 』 の中の 「 STOP ME 」 は、そーいう意味では当時好きで何度も聞いたなぁ。
ぼくは恋のプールに放りこまれた
水しぶき飛ばす ビート板なんだ!
ストップ・ミー! 爆撃する
ストップ・ミー! ぼくを止めて!
ストップ・ミー! 恋のフーリガンだぜ、なんたって!
ストップ・ミー! 誰かとのデートでも
ストップ・ミー! いつものデザートブーツ、履いてる?
( NONA REEVES 「 STOP ME 」 より一部抜粋 )
あれ?ひさしぶりに歌詞カードを開いて、改めて読んでみたら、こりゃ、別れた男のストーカー染みた歌やったなー。なんか、これらの歌詞と曲調とが相成って、焦燥感というか生き急ぎ感みたいなものを当時のわたしは、気に入って聞いていたのだろうけど、当時の自分とオーバーラップがかかって、より拍車をかけていたのかな?こんなにもスローで、ペナペナな音だったとは・・・。
でも、「 STOP ME 」 やで。 「 頼むから、誰か俺を止めてくれ。」 っていうぐらいの恋の焦燥感というか疾走感みたいなものをストーカー染みた歌詞の中にでも、自分の都合のいいように解釈していたんだろうな。
「 恋のプールに放りこまれた水しぶき飛ばすビート板 」 やで? NONA 最高やね。