話題の HONDA の新型小型 SUV を見に行った。もちろん、冷やかし。新春セールなのかなんなのか、ディーラーのテーブルというテーブルがすべて埋まるぐらいに盛況だった。商談する気もないので、ちょうどいいやということで、敷地内に置かれている
VEZEL を見ていた。
全然、興味はなかったが、格好いいね。間近で見ると・・・。後日、『 VEZEL のすべて 』 本を買ってしまった(笑) 変態車に乗っていなくて、真っ当に自動車というものに接していたなら、これでいいや!と積極的に思ってしまうぐらい、なんだかいいぞ。もう、クルマって進歩しないだろうと思っていても、最新の新車を見ると 「 すげー。 」 と声に出る。使い勝手も、デザインも、装備も、質感も何もかもが良くなっている。実用的だし・・・(笑) そこで、わたしははたと気付いた・・・。
わたしは20年以上前の BEAT に乗っていて、最新の軽自動車を見ては、軽自動車も立派になった!軽自動車でいいやん!十分やでー!と心底そー思っていた。しかし、軽自動車が良くなったように普通小型車も良くなっている真実に、今日はじめて気付いたのだった(ぉぃ 同じ敷地内に展示していた最新の軽自動車、N-WGN ・・・エクステリアは立派。しかし、ドアを開けたら(ドアはやっぱり1枚の板だった)、真っ黒なインテリアで、まだ浜崎あゆみを引きずっているのかと思うような、どーしようもないドン・◯ホーテ臭が漂っていただけに、VEZEL の良さがより際立って感じられたのかもしれない。
Fit ベースの小型SUV、幅はあるけど全長は、まぁ短い。1,500cc だし、250万で収まるぐらい?と店員に聞くと、1,500cc +ハイブリッドの場合、300万ぐらいですという返事。N-ONE ぐらいから、HONDA は 「 プレミアム軽 」 だとか言い出して嫌な予感はしていたが、付加価値付けて 「 いい値 」 を付けてきまんなー。モノは良くなったが、値段も立派だった。
気を良くしたわたしは、TOYOTA から出た新型
HARRIER をその足で見に行く。昔、兄貴も初代を乗っていたし、形も似たようなもんやし、VEZEL に毛の生えたようなもんだろうと軽い気持ちで行ったら驚いた。HARRIER は、兄貴が乗っていた初代と比べても、いま見てきた HONDA VEZEL と比べても(クラスが違いますね)、数段上等なクルマだった。さすが、TOYOTA !高いクルマは、やっぱり TOYOTA 。天井はガラスの開口部は大きいわ、革パッド貼りまくりやわ・・・クルマを降りて、お値段見ると、車両本体価格約400万円!? HARRIER って、そんなにすんのかー!?
愕然とした。なんというか、自動車ヒエラルキーから離れたところのクルマに乗って、満足していたけど、昔以上に、自動車ヒエラルキーというピラミッドが敢然とそこに存在する事にショックを受けた。自動車ヒエラルキーのなかに 「 勝ち組 」 と 「 負け組 」 という言葉を見るようだった。立派になった立派になったとは言え、上のクラスのクルマはそれ以上に立派になっていた事。それ以上に、牛丼だ、100円マックだと一喜一憂していたら、想像以上に貧乏性が板に付いていた(からこそ軽との格差に驚いた?)自分に軽く落ち込んだのだった。心まで貧乏になってはいかん!と思ったのだった。