最近レンタルして観た映画が、何故か復讐ものばかりで、復讐1つとっても随分とお国柄が違うんやなーと、悠長にも妙なところで感心したので、その中でも印象に残った作品を 2~3本紹介します。
まずは、韓国映画の 『
悪魔を見た 』 。
婚約して間もない嫁を殺されたイ・ビョンホンが、その嫁を殺した変態殺人鬼、チェ・ミンシクに復讐を遂げる話。
変態殺人鬼の殺害方法も半端ないが、それに復讐しようとするイ・ビョンホンの復讐の方法も気狂いじみている。その変態殺人鬼を半殺しどころでない目に合わせて追い詰めたところで、野に放し、しばらくしてから変態殺人鬼を追いかけていって(意識を失っている間にGPS発信器を飲み込ませている)、ボコボコにシバキ倒しては野に放し・・・を繰り返す相当の鬼畜っぷり。この映画に始まったことではないが、韓国人っていうのは本当に残酷だなーと思わずにはいられない。
また、この映画の面白い?ところは、韓国の山の方に行くと、変態ネットワークでもあるのか?というぐらい、変態殺人鬼が住んでいるのには笑った(ぉぃ 『 テキサス・チェーンソー 』 で、レザーフェイスに恐怖していたら、その家族全員はもっと気狂いだったみたいな怖さに似たものがあった。絶対、韓国の田舎の方には旅行しようとは思わなくなった(ぉぃ
韓国映画でいえば、数年前に劇場で観た 『 チェイサー 』 、こいつも面白かった。もっとも、これは復讐ものではないが・・・。
同時期に観た復讐ものとして面白かったのが、ハリウッド映画の 『 完全なる報復 』 。
突然、家に押し入ってきた強盗に妻子を殺されたジェラルド・バトラー。犯人は捕まるも、やり手の検察官・ジェイミー・フォックスが己の有罪率を優先させたが為に、司法取引を犯人と取り交わす。おかげで、犯人は極刑を免れ、数年で出所してくる。
強盗事件から10年後。ジェラルド・バトラーは、出所した犯人を用意周到な方法で復讐を遂げるが、彼の復讐はそれだけでは留まらなかった。凶悪な殺人鬼を再び世に出したアメリカの司法制度そのものに対しても復讐を始めるのだった。
この映画、ジェラルド・バトラーのターンは、ものすごく面白い。10年かけて練り上げた計画的な犯行に、アメリカの司法機関はズタズタにされる。そのなかには、いくらなんでもそれは無理だろうという計画もあるのだが(なんせ、そのとき、ジェラルド・バトラーは刑務所の中にいるのだから)、とにかく、映画の 4/5 までは稀にみる傑作だと思った。ジェイミー・フォックス側が、ジェラルド・バトラーのからくりに気付いたとき、映画を観ていたわたしは、ズコーとなった。そもそも、ジェラルド・バトラー、そんなに金持ちなんだったら、最初からセキュリティのしっかりした家に住めよ!と思ったし、最後のドタバタ加減が悔やまれる惜しい作品だった。
復讐もので、もう1つ思い出したのが、去年だったかに観た 『
瞳の奥の秘密 』 。
アルゼンチンの映画で、これも妻を殺された銀行員の復讐劇+捜査側の上司と部下の男女のほのかな恋愛感情を描いた映画だった。細部はすっかり忘れたが、上の2作品とは異なる銀行員の復讐は鮮烈に覚えている。それはいままでに観たことのない復讐だった。