通勤途中、住宅街を下を向きながら歩いていると、道路が所々斑状になっていることに気付いた。昨晩の、節分の豆撒きの跡だった。もう少し歩くと、粉々になった豆をすずめが2羽、3羽とついばんでいた。さらに、もう少し歩くと、目の前を青銅色のタイツを履いた、長い脚が歩いていた。ツツツーと目線を上げていくと、ホットパンツから伸びる長い脚、その太もも裏の付け根のあたりに、豆粒ほどの小さな穴が開いていた。その小さな穴から肌色が覗いていた。そう!それは、まさしく節分の豆粒のように・・・。なんだか、それがとても気になった。