ある日の夕方、あまりの暑さに辛抱たまらん!とエアコンをたっぷりと効かせた部屋で、机上左手には水滴がたっぷり張り付いたあふれんばかりの氷の入ったほうじ茶のコップを置いて、口をだらしなくあけ、ボケーっと 「 本当に霊が見える人の霊の見え方 」 スレッドを読んでいた(ぉぃ
見える人には、全身黒タイツであったり灰色タイツを着たような人影が町中のそこかしこに佇んでいるだとか、印刷物がずれたように人型の輪郭がダブって見えたり、視界の隅にさっと黒い影を見るのは、錯覚であり気のせいだったり・・・と驚くほどにというか、やっぱりというか、案の定というか、霊の見え方というのは類型的なことに納得しつつも、複数の人が共通のイメージ?をなんらかの確立で見ていることに驚き、興味を覚える。
スレッドをずーっと読んでいくと、終いにわたしの頭もおかしくなりそう(笑)で、所謂見えると言う人のいくらかは、精神障害からくる心的要因がストレスとなって、そーいったこの世ならざる影を見せるのではないだろうか?とも思えてくる。
そんなことを考えていると、蝉も鳴かない夕暮れ時の無音の世界に 「 タタタタタッ・・・・・・。 」 となにかが駆ける音がする。「 タタタタッ・・・タタタタッ・・・・・・。 」 と音は、モニター越しの遙か向こうの方角へ遠ざかって行ったかと思うと、こちらに近付いてきたり・・・。
「 な、なんだ!? 」 とモニター越しにブラインドを捲って窓の外の様子を見ようとしたところ、真下の方から 「 オニさん、オニさん、何色ですか? 」 という子どもの声が聞こえてきた。近所の子どもたちが遊ぶ声だった。オニが指定した色目掛けて、道路を駆けていく子どもたちの足音が遠くに聞こえたり近くに聞こえたり・・・。
何度目かの 「 オニさん、オニさん、何色ですか? 」 の問いに、遠くの方でオニの子どもが 「 黄色ー。 」 と発するのを聞いたとき、続けて 「 タタタタッ。タタタタッ。タタタタタッ・・・・・・。 」 と複数の足音が一斉にこちらに向かって駆けてくるのを聞いたのだった。