会社からの帰り途中、電車に乗っていると車内の前の方から、「 ワー。 」 とも 「 キャー。 」 とも言えん阿鼻叫喚の叫び声が聞こえたので、なにごとぞ!?と思ってそちらを見ると、連結部分を通ってパニックとなった人波がどっとこちらに押し寄せた。それでもなんぞ?なんぞ?と押し寄せる人並みの頭越しに前の車両を覗き見ると、刃渡り40cm はあろうか鉈包丁を振り回すニート風の若者がいた。
そーいう場面に実際に出会すと、ヒーローのように勇敢に立ち向かえる訳もなく、日々の生活や仕事のことも考えるとわたしも人波といっしょに刃物を振り回す半狂乱のニート風若者のいる車両とは反対方向の車両に逃げた。
そーこーしていたら、電車は地下鉄ホームに滑り込み、停車。ドアが開くと同時にホームに逃げ延びたが、ちょうどニートもホームに降りていたので鉢合わせしてしまった。心中、「 なんて怖い夢なんや・・・。 」 と思い、ニートを避けようと右往左往しているところで目が覚めた。
遡ること6時間前。
今度はホントに会社からの帰り途中、TSUTAYA で DVD を借りて電車に乗り込んだ。途中、乗り継ぎの為、ホームで文庫本を読みながら待っていると完全に本の世界に入ってしまい、何の疑いもなくホームに入ってきた電車に飛び乗ると急行電車だった。普通電車でしか停まらない、本来わたしが降りるはずだった駅はあっという間に窓外に流れ去り、遥か遥か先の駅まで連れて行かれた。ホームを渡って、乗り継ぎの間違えた駅まで戻るために急行電車に乗った。
遡ること4時間前。
TSUTAYA で借りた 『
300 』 を観る。押し寄せる100万人のペルシア軍の前に、戦闘国家スパルタの精鋭300人はどー戦ったか?といったはなし。スパルタの王、レオニダスはどーしたかというと、「 灼熱の門 」 という谷間にペルシア軍を誘導し、切り立った崖と崖がそびえる谷間の、その陣地で精鋭300人で迎え撃つ作戦に出た。100万人のペルシア軍であろうが、谷間に入る人数は限られる。そこをスパルタの精鋭300人がバッサバッサと殺る。『 ロード オブ ザ リング 』 以降ぐらいから群衆対群衆のモブシーンが多用されたが、実のところどのように戦ってるのかというドラマ性は薄かった。それを間口を窄めることで、腹が6つに分かれた屈強なガチムチの男達の戦闘のドラマが実によく描けていた。
と、感心するも夜勤明けの睡魔に襲われ、DVD を一時停止して・・・布団に入った。
夢というのは、生活のなかで起こった印象的な出来事を取り込んでいろいろな形で魅せてくれるが、今日の夢の場合、直下にあったこの2つの出来事が関係しているのは確かなようだ。