山間(やまあい)にひっそりと佇む峠茶屋に立ち寄る。平日の午後の中途半端な時間に訪れたので、ロッジのような店内は閑古鳥が鳴いていた。店内の中心に据えられた大型ストーブが暖かく迎えてくれる。
窓辺に座って、コーヒーをいただき草餅をいただきお茶を出してもらい・・・読書( 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか (北尾トロ 著 / 文春文庫) 』 は座談会部分が面白かった♪ )に耽る。背後の窓から差し込む秋の午後の穏やかな光が、手元に開いたページの上に枯れ木の枝の影を落とす。
ストーブの暖かさとページの上を揺れる枝の影が催眠術のように睡魔を誘い、口元からよだれが・・・。コォーとストーブの音だけが聞こえる静かな峠茶屋なのでした。