10月1日(金) AM 3:40 367号線から303号線へ北へとクルマを走らせていた。
▲福井県小浜市周辺地図 (クリックして画像拡大)
AM 3:50 303号線沿いの釣具屋に餌を求めて立ち寄る。
AM 4:00 303号線から県道22号線?(田んぼの間を貫く片側1車線の広域農
道っぽい直線道路)へと進路変更。
AM 4:10 事件は起こった。
------ 真っ直ぐな直線道路。左側を見れば、狭い水路を挟んで一面の田んぼ。右側を見れば、1mぐらいの柵は設けているものの同じく水路を挟んでの一面の田んぼ。
運転するクルマの前後に、走行する他車の影はなく、街灯はほとんどないことから常時ハイビームで走行していた。と、その時それは突然現れた!?右ヘッドライト直前、フロンガラス越しの目線の高さにこちらを向く顔があり、目線があった。
「ドンッーーー!!!」
突然だった。スローモーションのように、とかそーいったようなことではなく、真っ暗な中にフラッシュが炊かれた一瞬に、その姿が浮かび上がったような突然の出現だった。(決して居眠り運転をしていた訳でも、脇見運転をしていたわけでもないことは断っておく)
そのフラッシュが炊かれような一瞬に出現したのは、なんと!鹿だった。大きな角を生やした立派な体格の牡鹿だった。急ブレーキをかけるも運転席側フロントガラス越しにボンネットの上に、その大きな体が一瞬乗ったかと思えば、運転席側ドアミラーをもぎ取り、ドアを擦るように後方に流れていった・・・・・・と思う。
急ブレーキをかけたちょうどその先に、左側に少しだけ路側帯のようなスペースがあったため、なんとか停車。
▲鹿が転がっていないかと釣りの帰りにもう1度、現場検証してみる。
クルマを降りて、あたりを見回す。トランクから懐中電灯を出して、周辺の田んぼを照らすも鹿の姿は見あたらない。ぶつかった衝撃から、その場から逃れてもどこか田んぼの中に倒れ込んでいそうな予感・・・。20分ぐらい周辺をさがすも見つからないので、とりあえず保険会社(ソニー損保は24時間受付だった)と警察に電話して、こーいうことがあったということだけ報告しておく。保険がおりるのかどうかは、担当業務の者から日中、電話させるとのこと。保険が適用される場合、事故証明が必要なので警察署には昼間にクルマを見せに行くことで話がまとまる。
左ヘッドライトからウィンカーにかけて、おそらく鹿の胸あたりがぶつかった感じ。バンパー自体はほとんど無傷なのに、ウィンカーレンズ破損、左ヘッドライトのハウジングはエンジンルーム内で割れていた。グリルに浮きも見られる。
ボンネット左先端を押したのか曲がり、エンジンルーム内のフェンダーに沿ってあるメンバーの先っちょも曲がっていた。
ボンネット上には鹿の体液?(赤丸囲い部分)が事故の生々しさを残す。鹿の角でフロントガラスが割れなかったのが奇跡的というほかない。運転席側、ドアミラーはもげ、鏡面が割れ、ぷらんぷらんな状態。(その場で直すも、電動調整・格納などはアウト。配線が断線した予感)
運転席側ドア側面を鹿の体が擦っていったらしく、大きな凹みは見られないものの鹿の固い体毛によって、表面のパールマイカ塗装が剥がれた模様。
昼間にソニー損保から電話があって、車両保険をエコノミー+Aにしているため、保険はおりないとのこと・・・やはり。ドアミラー、ウィンカーASSYなどは解体屋などから中古を探してもらうとして、ぶつかった衝撃からすると表面上、まだ車体への損傷も軽くみえるがなんやかんやと直すのに、結構な出費になる予感(泣)
まだ、これが人をはねたんじゃなくて、またBEATでやった訳でもないと考えたら良かったとするしかない。釣りの帰りに現場に戻って、クルマから降りてもう1度見てみたが、こんなところまで鹿が降りてくるのか、と感心するばかり。偶然居合わせた農家の夫婦に聞けば、昼間でも田んぼを荒らすし、発情期などはクルマでも人間でも向かってくるそうな・・・。
まさか、鹿と接触事故を起こすとは夢にも思わなかったけども、そーいえば昼間、その道路を若狭湾の方へとオープンで走っていった銀BEATの運転手はこのことを知っているのだろうか?もし、BEATで鹿にぶつかっていたらと思うと、ゾッとする。