大理(ダーリー)は城門に囲まれた手頃なというよりもどちらかと言えば小さな街で、街の東側下面に、シ耳海(アルハイ)湖を望み、西側にはヒマラヤ山脈へと通じる蒼山19峰が三塔寺の優美な姿とともに聳え立つ。
裏側を、 ビルマ国境の山岳地帯と接する中国南西部にありながら、2月の大理は春のように暖かく穏やかだった(朝晩冷え込むが・・・)。ソーラーパワーのシャワーは博打のようだった。宿( 大理桑尼園・DALI SUNNY GARDEN )の屋根に設置したソーラーパネルは昼の暖かい太陽光線によって、蓄えられた水をお湯へと変えるはずなんだが・・・蛇口を捻ってみればずっと水だったり・・・朝晩ともに旅行者の絶叫が宿中を響き渡ることとなった。なぜ、シャワーを浴びに行って怒って帰ってこなくてならないんだ・・・まぁそー言うなよ、ここは10元(=約120円)の宿。なによりここは中国なのだから。
大理の周辺は、いわゆる観光スポットに事欠かないので、
大理の街のカフェ*1 で日がな一日、本を読んだり、話し合ったり・・・とくつろいだ時間を過ごすことは最上の贅沢なのだが、いちおうここまで来たのだからと観光でもしてみようかな?と三塔寺(サンタースー)に行くことにした。
北門を抜けて、菜の花畑の中の道をまっすぐ・・・もうそこに三塔寺は見えている。
白(ペー)族の三道茶*2 をいただいたのもこのあたりか?三塔寺に、三道茶が三元・・・大理は三に縁があるらしい。
*1・・・紅山茶賓館(護国路)周辺に並ぶカフェは、カツ丼をはじめとする日本食が食べられたりとまさに感涙モノ。郵便局を少し南に行ったところにある、Lisa's Cafe だったか Yunnan Cafe だったかで飲んだカプチーノ?が異様に美味しかったことをいまでもよく憶えている。長旅の節制生活の果てに感じたことなのか?本当に美味しかったのか?もう1度飲んでみたいなぁー。
*2・・・人生を意味する三道茶。3種類のお茶がセットになって出てくる、白族がお客をもてなす際に出てくるとっておきのお茶。1.人生のつらさや厳しさを表す第一道。とても苦い。2.人生の喜び、幸せを表す第二道。甘い味。3.人生の最期に、いままでのことを振り返る。楽しかったことや辛かったことがすべて込められた第三道。お茶にハチミツや生姜が入っていて、なんとも不思議な味・・・だったような・・・地球の歩き方より抜粋。