木曜日の『
すっぴん! 』を聴いていると、パーソナリティの麒麟の川島明さんの今朝の一曲がこの曲だった。
曲が終了した後、この曲をかけた経緯を話し始めた。
川島さんが、飛行機で移動中に、とても疲れていたので、何か映画をかけて寝ようとしていた。しかし、映画を観始めて10分で号泣。疲れていたのもそっちのけで、エンドクレジットで、この曲が流れるまでの約2時間。すっかりこの映画に魅入ってしまったとのこと。その映画とは『
湯を沸かすほどの熱い愛 』だった。
ここまで聴いて、この映画に対するハードルはかなり上がっているが、期待半分、そーは言いながら俺はそんなに期待しませんよー半分で、観てみた。
結果。号泣。泣けた。映画を観ている間、終始頬を涙が伝った。映画でこんなに泣いたのは、いつ以来だろうか。冒頭で、母親を演じる宮沢りえはがんのステージ4を宣告されて、余命2ヶ月の命。母親の死後、残される娘と家族に何をしてやれるだろうと、残りの命をかけて、宮沢りえは奔走する。可哀想な話ではあるんだが、わたしの頬を伝う涙は、熱い涙だった。
宮沢りえ演じる母親の採った行動の裏には、深い深ーい愛を感じずにはいられなかったからだ。宮沢りえと娘役の杉咲花(回鍋肉のCMの子ですよね?)の演技がすごい。主演&助演女優賞納得の演技に打ち震えた。特に最後の方で杉咲花が魅せる泣き笑いの演技は、個人的に何故か『 レオン 』で、自宅をゲイリー・オールドマン演じる麻薬捜査官に襲撃されて、とっさに機転効かせて、隣宅のレオンに助けを求めにドアチャイムを鳴らすナタリー・ポートマンの表情を思い浮かべた。
昨年の映画ながら、個人的に今年のベスト。傑作だった。
95点。