1994年、先にタイを旅行した友人が帰国の折りに面白いものを持ち帰った。ゲームボーイ(当時はゲームボーイ全盛だった)のソフトだけれども Nintendo が販売する正規のそれと違ってソフトが異様に縦に長い。ゲームボーイ本体にセットすると本体上部から何センチも飛び出すほどだ。
実際にプレイしてみると、1本のソフトの中に約100個のゲームが入っていた。約100個とはいっても、タイトルが違うのに中身は同じゲームだったりするのもあったので実際は60タイトルぐらいのゲームが入っていたように思う。それでも、有名どころのスーパー●リオやパッ●マン他、ありとあらゆるソフトが入っていたので驚いた。当時の日本円で、1500~2500円ぐらいで、これらの 100 in 1 ソフトがタイでは買えた。
サイアム・スクエア周辺にあるMBK(マーブンクロンセンター)は、その立派な外観とは裏腹に、中に入っているテナントといえばろくでもないお店ばかりで、それでも喜んで毎日のように、カオサンストリートの宿の裏のメインストリートのバス停から、39番だったか41番のバスに乗って出掛けていった。
思い返せば、1994年の12月か、年が明けて1995年の3月だったかにカオサンストリートのEXCHANGEで、両替してもらおうとすると1ドルが瞬間的に80円を割った(90円やったっけ?)のがこの頃だった。80円で1ドルが買えるぐらいに、円が強かったのか?とにかく、なにかの間違いで50ドルぐらいをバーツに替えると金持ちの財布のように札束が入りきらないぐらいパンパンに膨れて、入りきらない分は仕方がないので、片手にぶら下げたコンビニ袋に無造作に放り込むぐらいにバーツにありがたみもなにも感じないほどに日本円は強かった?と言っていいのか。
100 in 1 の世界 その2 へつづくやもしれぬ。