お昼を食べようと、朝作った弁当を取り出すも、箸が進まない。喉を通らないというか下腹部の膨満感に苦しむ。連日の猛暑と仕事による疲れから来ているのか、とうとう半分ぐらい食べたところで残してしまった。
その晩、実家に行くと母が明るい口調で「 近頃下痢気味だったの、病院に診察に行ったら、ノロウイルスに感染してたわー。老人会で近所の寿司屋で食べた者、皆ノロでやられたわー。」と宣う。すぐさま箸を置き、実家に消毒するように言い残し、しばらくの間、実家から距離を置くことにした。わたしの家の水回りも消毒する。
しばらく、外食が続いた。ほっともっとのガパオライスに嵌っていたのもこの頃だった。連日の暑さとノロの後遺症にヘトヘトのわたしは、レモンとパクチーのさっぱりした風味が涼しく、連日美味しくいただいた。遠い昔のタイの事を思い出した。