今回の旅本は、もうすぐ読み終わりかけの『 聖の青春 』と『 桶川ストーカー殺人事件ー遺言 』の2冊をかばんに積める。
『 聖の青春 』は、以前テレビを見ていたら、松山ケンイチがすごく大柄になって出てきたのに驚いた。後に、将棋界の怪童・村山聖を演じた映画『 聖の青春 』の役作りだと知って、原作に興味をもった次第。天才だけが見える世界好き(そんなジャンルあるのだろうか?)のわたしは、映画も楽しみになった。
『 桶川ストーカー殺人事件ー遺言 』は、1999年にJR桶川駅前で起こった女子大生刺殺事件の真相を、当時、写真週刊誌『 FOCUS 』の事件記者だった清水 潔 氏が暴いたもの。
刺殺された女子大生の友人に清水記者は取材協力を求めるが、どうも皆一様に口が重い。そのなかでも2人の協力者が現れる。待ち合わせをして、近くのカラオケボックスに誘うも2人の協力者は何度も辺りを警戒する怯えよう。その2人の口から語られる事件の内幕を清水記者同様、わたしは頁を繰りながら、高知の夜、ホテルの一室で打ち震えた。