映画 『 寄生獣 』をようやく鑑賞。前編の方ね。『 永遠の0 』に続いて、山崎 貴監督を偉そうにも見直す。
昔、わたしは余計な改変を加えるなら、映画は原作に忠実にあるべしと思っていたが、近頃は原作は原作、映画は映画と考えている。実際、原作に忠実に映画化すると、必ずしも面白くなるのか?というとそーではないな、という考えに至るようになった。
映画『 寄生獣 』は前編後編に分けたとはいえ、やはり時間的制約もあり、オミットされたエピソードや人物(顎に寄生した友達キャラ、原作にいたよね?)もあるが、前編は、原作を知る者には、それでもダイジェスト感があることは否めないが、まぁまぁまとまっていると思える。
急ぎ足で展開するので、起承転結の結に至る前段階で、もう少しタメがあった方が、屋上でのシーン・・・新一&ミギーの連携で東出昌大を射抜くカタルシスをもっと味わえたのに・・・と思わないでもないが、射抜く手段の原作からの改変は、絵的にも映画は上手く表現していると思った。映画の最初の方で、学校のクラブ活動をミギーが見学する前振りがあってこその、ミギーのあの変形は、膝を打った。
あと、警官 A を倒してからの、お母さんが帰ってくる行は、ちょっとしたホラーですな。後編も楽しみだわー。
80点。