1は、死にそうな加賀まりこに感情移入できなくて、始まって30分で退屈そうだな・・・と思って、DVD を止めてしまったが、この 『 神様のカルテ2 』は、いい映画じゃった。
まず、なにがいいって、宮崎あおいがかわいい(ぉぃ かわいいけど、きついんだろうなーと映画を見ながら25回ぐらい自問自答するけど、やはりかわいい。俺の中の宮崎あおい映画ローテが始まりそうなぐらいにかわいい。いや、これはホントは、なにがいいかというと、舞台が信州。いい。周りを山に囲まれた盆地の真ん中に映画の舞台となる、24時間365日休まない地方病院がある。真っ暗の盆地の夜でも、その病院の看板だけは「
24時間365日 」と赤ネオンが灯っている。その風景だけで、不規則勤務者の頭をボォーっとさせる。
主人公の櫻井くんは、何故か文語調でしゃべる。医者でありながら、廊下を歩いているときも志賀直哉だとかの文庫本を読んでいるところから、本の影響を受けているのかと推察する。奥さんの宮崎あおいも、また5歩10歩も控えながらの、献身的でありながらも、芯のある、どこか浮世離れした奥さんなので、2人とも主人公でありながら、どこか、この物語に対して超然としているような立ち位置に感じた。
常勤医に、大学時代の親友の藤原竜也がやってくる。藤原竜也のエピソードも面白い。医者と言えども人間なのだ。医者にも家族がいる。患者を取るのか家族取るのかというはなしになってくる。彼が何故あーもドライなのか、その理由がわかってくる。そーなると、超然とした櫻井くんより、藤原竜也に感情移入する。
au の CM の金太郎役の濱田岳も出てくるが 『 ゴールデンスランバー 』以来の賑やかし役にしかなっていないのがなんとも・・・。この人なくてもはなしは全然進むのだが、最後にあるアイテムを引っ張り出してくる為だけに存在する役柄だった。
上の予告編を観ると、時系列通り、起こる事件が展開されていて、もう本編観ないでもいいのでは?と思うぐらいのよく出来た?トレーラーに吃驚。ベタだけど、ちょっと暖かい気持ちになるんよ。
70点。