今更ながらに、映画 『 永遠の0 』を観た。やっと旧作1週間に落ちてきたのだよ。監督が山崎 貴だろ・・・主演がジャニーズの岡田 准一・・・あんな顔の整った日本兵はおらんやろー、差し詰め、わたしのなかの宮部久蔵は、柄本明の息子が適役だと思っていたのにーとあまり期待せずに観たが、不覚にも素晴らしかった。とても 『 SPACE BATTLESHIP ヤマト 』を撮った同じ監督とは思えないぐらいに重厚な作品だった。
戦時下で 「 自分は死にたくない。生きて戻りたい。」と漏らし、海軍一の臆病者と言われた三浦春馬の祖父、宮部久蔵。冒頭から、祖父の 「あいつは臆病者だった。」という散々な評判を聞くわけですから、終盤に向かうに連れて、その評価はコペテンするのは必至。興味は、なんとしても生きて妻と娘の元に帰りたいと誰よりも願った男が、最後は特攻を志願したのは何故なのか?という謎に惹かれる訳です。
いやー、素晴らしい映画だった。誰よりも、宮部久蔵の足取りを辿って歩く三浦春馬が「 おじいちゃんが、おじいちゃんが・・・。」って真っ先に泣くので、観ているこちらが泣けないのは、マイナスでしたが、いい映画だったなー。
80点。