この予告編で、内容を見せ過ぎでした(泣)
古びた山小屋に、男女5人。それとは別の所で、たくさんのモニターが並んだ部屋に大勢の背広姿の職員。
これだけ見てみても、あぁ、これから、この山小屋で起こる惨劇は、この研究室?で働く背広姿の大人たちの演出で引き起こされるものなんだろうな、しかも、それらの演出は過去の数多あるホラー映画の定番中の定番のあるある演出を地で行くものなんだろうな、ということが誰の目に見ても想像できる。
それに、生中継だ!と叫んでいることからも、これらの惨劇はトゥルーマン・ショーのように、どこかの金持ちの好事家にTV中継されているのかもしれない・・・。いつぞやの、ホステルのように金持ちがお金を払って人を殺す秘密倶楽部のような世界があったように・・・と、わたしもこの映画を観るまでは、このように想像していました。
ここまでの展開は想像通りだったが、しかし、はて?何のために、組織はこんな大掛かりな仕掛けを用意して、誰に向けてこんな事を行っているのか?という行になると、物語は途端に失速する。
予告編でナレーターは 「 この先の展開は、絶対に読めない。賭けてもいい。絶対に読めない。 」 と強調するが・・・思うに、想像すらできない、あまりに突拍子も無い展開は、観客を置き去りにするのだと覚った。
山小屋の惨劇はいい。それを演出する組織があるっていうのも、いまどきの、この手の映画としてはあるかもしれない。ここまではOK。ここからだ。ここからの展開が、現実の少し外の想像の世界に留まっていてくれたなら 「 なるほど! 」 と膝を打ったのかもしれない。しかし、展開を読ませない為に、ホップ・ステップ・ジャーンプどころか、神の領域まで飛んでいくような展開は、ただでさえ頭が硬くなりつつあるおっさんを思考停止にさせた。
物語の途中で、日本が出てくるが、ここは面白かった。「 すげぇな、日本人・・・。あいつら未来に生きてやがる・・・。 」 という用語を思い出させた。50点。