桜の木の下で墓参り。お墓はいいやねー、静かで・・・。喧騒や諍いの声を聞くこともなく・・・落ち着くねー。
大学1回生の春。友人3人と自転車で淡路島を旅行していると、偶然にも、いまお墓の下で眠っているおばあちゃんに道端で出会った。おばあちゃんは 「 ちょっと待っといてや。 」 と言って、来た道を戻って行き家に入っていった。すぐに出てくると、わたしに1万円を持たせてくれた。
やはり、大学1回生のとき、紀伊半島1週を自転車で旅行していたとき、和歌山県御坊市辺りで財布のお金が心許なくなってきた・・・というか、すっからかんになった。確か、家まであと120kmの距離だったか。お腹も空いていたこともあったので、駄目元で御坊警察署の窓口に行って 「 自分はこーいう者ですが・・・。 」 と学生証を見せて、お金を貸してくれと頼んだ。警察官は 「 この距離だと帰れるだろ。 」 とにべもなく断られた。
お墓の前で手を合わせて、そんな事を思い出していたのだった。