原作/大場 つぐみ 漫画/小畑 健 『 DEATH NOTE -デスノート- 』
まず、なにが1番驚くかと言うと、これが「週刊少年ジャンプ」に連載されている漫画だということです。青年誌である「ヤングジャンプ」でもなく、少年誌の「ジャンプ」に連載していることが驚きです。
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
死神リュークが落としたデスノートを手にした夜神 月(ヤガミ ライト)は、デスノートの力に驚きつつ、次のように考えるようになる。「・・・世の中腐ってる 腐ってる奴は死んだ方がいい・・・ ・・・デスノートで世の中を変えてやる・・・」と。世界中の凶悪犯罪者の名前をデスノートに綴り、粛正することによって世界を確実に良い方向に導き、正義の裁きをくだす新世界の神となることを志す夜神 月。
一方、世界的に凶悪犯罪者が次々と死んでいく異変に気付いたICPOは、「 L 」に解決を委ねる。ここから、「夜神 月」と「L」の心理戦にも似たサスペンスがはじまる。
「いいのか?これを週刊少年ジャンプで連載しても???」という内容なのがおわかりいただけると思う。「スラムダンク」以来、まさか、ジャンプ・コミックスを読むことはないだろうと思っていた、おっさんであるわたしも思わず唸ってしまう快作なのだ。
『ヒカルの碁』(わたしはよく知らないが)を描いていた小畑 健の絵は非常に緻密で、ストーリーの構成と相成って、これで週刊ペースで連載が追いつくのか?と心配する。もうすでに作者の頭の中には、最初から結末までのストーリーが描かれているのか?冒頭でのデスノートが2冊あるという前振りが、後々キモになってくるのか!?
カットバックの手法、斬新なキャラクjター設定、大人が読んでも先の読めない展開に、デスノートの世界にハマること請け合いです。子供だけに読ませておくにはもったいないぐらいです。ぜひご一読を!