戦隊物のヒーローショー内での、1人の女性を巡ってのゴタゴタから男同士の喧嘩が始まり、それが地元の先輩やチンピラやくざも加わり、双方引くに引けない状態になって、とんでもない事件に発展していく・・・。このはなし、数年前に関西で実際にあった事件がモデルとなっていることはすぐにわかる。
あたかもその事件を横で見てきたかのように描く、この実録部分は非常に面白かった。時間を忘れて見入ってしまった。時計を見ると、冒頭から1時間20分が過ぎていた。ところが、主人公2人が消費者金融に行ったあたりからの、あっちに行ったりこっちに行ったりのグダグダとした失速感が惜しまれる。
主役2人は、お笑い芸人(名前は聞いたことはあるが、顔は知らなかった)ということだが、井筒監督はこーいうキャスティングは巧いなーと思った。そこに出てくるキャラクター出てくるキャラクター、皆そのものといった感じで、中でもサーフショップの兄弟は秀逸だった。