正規の値段を払ってまではちょっと・・・だったが、MOVIX のポイントが貯まっていたので 『
ヤッターマン 』 を鑑賞。
ポイントで無料で観るぐらいだから、あまり期待もしていなかったが、これが意外と!面白かった。ドロンジョ役の深田恭子とか・・・事前に話題になっていたので、だいたいこんな映画かなーと思っていた部分は、想像通りだいたいこんな映画だった。
去年の年末に、怪獣くんとその弟がやってきたとき、2人揃ってヤッターマン(テレビアニメ版)にはまっていた。サンタクロースにヤッターアンコウのおもちゃをもらったらしく、ずーっと ウゥー、ワン、ワン、ワーン♪ ウゥー、チン、チン、チーン♪ と歌っていた。本来この映画は、そんな子どもたちをメインターゲットにしていると思われるが、かつて子どものときにタイムボカンシリーズとしてヤッターマンを見た、付き添いのお父さんにも十分に楽しめる内容・・・というか、むしろお父さんの方が楽しめる内容になっていた事は、予想外だった。
お父さんが楽しめる内容・・・それはなにかと言うと、意外と下ネタが多いんですよ、この映画。冒頭の渋谷ハッチ公前(by タツノコプロ)でのドロンボー一味との戦闘シーンからして・・・ボヤッキー(生瀬勝久)VSヤッターマン2号(福田沙紀)のバトルで、ボヤッキーの振り回す如意棒みたいな武器に、ヤッターマン2号は仰向けに地面に倒れ、ねじ伏せられるというシークエンスがある。その如意棒みたいな武器が、ヤッターマン2号こと愛ちゃんのパッツンパッツンのヤッターマンスーツの股間の上を走り、胸の谷間を走り、シュルシュルシュル・・・とその如意棒が縮むという場面がある。ご丁寧に、股間と胸のそれぞれのカットを撮っている。
この他にも奇妙なのは、海江田博士(ドクロストーンを探す考古学者)の娘(岡本杏里)の扱いが、ACID の指摘通りに奇妙だった。定員2名のヤッターワンに、しがみつくように搭乗する様や、首締め、グーパンチで鼻血が出るまで殴るサディスティックな暴力場面、ラストで下山する姿勢など・・・三池崇史監督の変態的なSっ気なのか、この女優に対してスクリーン上での公然羞恥プレイを強要しているのか!?というまだ年端もいかないアイドル?の汚れ役っぷりは違和感を感じずにはいられなかった。
ストーリーなんてあってないようなもので、ドクロストーンがあっちにあると知れば、ドロンボー一味が一般市民をだまくらかして金集めをし、集めた資金でメカを作り、ヤッターマンと対決。その後、オシオキダベー・・・という30分のテレビアニメ版の内容を3~4回繰り返すといった感じ。そのなかに、これでもか!というぐらいにヤッターマンのお約束のエッセンスが詰め込まれている。これ以上ない原作愛に充ちた映画実写化と言える。ガンちゃんのケンダマアクションや愛ちゃんのシビレスティックによる立ち回りもアニメ的な動きでかっこよかった♪ ただ、30分のテレビアニメ的な内容を2時間見せられると少々長いな・・・と感じた。エンドスクロールのあとには、「 次回の予告 」 が流れるので、パート2が出来るのは間違いないと思われる。
ちなみに、ヤッターマンファンの怪獣くんの弟も映画を観に行ったらしく、感想はというと・・・まだ映画の途中でありながら 「 おかーさん・・・この映画、面白くない・・・。 」 だそうです(笑)